仕事

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春菊の味

朝、車で会社へ向かう途中、あの日の記憶がひとつずつ浮かび上がってきて、ここ数日、前向きに変えられていた気持ちが、どうしても前に進まなかった。市内ではない、近所の心療内科を受診した。先生と話しているうちに、また涙があふれてきた。ティッシュがな...
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小さな柱に正されて

写真は、仕事で使っているピンク色のペン。鬼滅の刃で炭治郎の声を担当している、花江夏樹さんをモチーフにしたものだ。「人は弱いからこそ支え合うんだ」と、揺るがないまなざしで炭治郎は言った。その静かな姿勢に触れるたび、僕はそっと背筋が伸びる。まだ...
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温かな『る』朝の星

朝の準備の中で、ふと見つけた。しりとりで出てこなかった、2人で考えた温かな「る」ルイボスティーだ。どうしてあのとき出てこなかったんだろう。毎日、からだを温めてくれている飲み物なのに。どうして思い出せなかったんだろう。左手のルイボスティーを眺...
仕事

心温まるコップを

今の自分の気持ちを、できるだけそのまま言葉にしておきたい。それは、あの人との関係を大切にしたいからこそだ。朝から涙が止まらなくて、体のどこにも力が入らなかった。シャワーを浴びる気力もなくて、朝食にも手が伸びなかった。うまく動けない自分を責め...
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三日月のマフラー

朝のうちに、サモおに色を塗ってあげた。待たせてしまったからか、少しだけ構図を変えた。構図も、そのときの気分で揺れながら決めていく。完璧じゃなくても、今日の自分の手が動いたことが嬉しかった。少し寝不足だったので、もさおと少し夢の中へ。サモおの...
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陽の下で微笑む月

なんとか今日のうちに、ひとつ歩みを置くことができた。焦らず、止まらず、ぼちぼちと、灯りをそっと並べるように、これからも静かに紡いでいく。朝から川島織物セルコンへ部材の納品と営業の方へ挨拶しに向かった。場所は京都産業大学の近くにあり、京都で第...
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夜空の五線譜に

帰ると、請求書が山のように置いてあった。検印を済ませてから、メールをひと通り確認し、先輩が担当している案件の図面を静かに開く。建築図面は流動的に進んでいくから、本当にややこしい。線の一本、寸法のひとつで全体が変わってしまう世界に向き合うたび...
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ペン先の口角

大切な人から“光”をもらった。胸の奥で小さく揺れていた火が、そっと明るさを取り戻す。弱さが消えたわけではないけれど、その弱さごと温められたような感覚があった。安心が、ゆっくりと広がっていく。取引先の駐車場に車を停め、エンジンを切る。窓の外の...
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未踏の光跡

夕方、大切なあの人から光をもらえた。長時間の運転でじんわり溜まっていた疲れが、その光にやわらかくほどけていくようだった。シートにもたれていた背中が、自然とスッと伸びた。午前は岐阜へ向かい、午後はそこから滋賀の長浜へ営業に向かった。長浜も雪は...
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初雪と青い音色

あの人から、やわらかな光をもらえた。その光は、手のひらに落ちる月明かりのようで、“あたたかく過ごせていそうだ”という穏やかな気配をまとっていた。あの人も、あの人のペースで整えている。だからこそ、焦らず・止まらず・ぼちぼちと。その言葉を、今日...