仕事

仕事

星の贈り物

昼の美術館へ向かう道は、平日とは思えないほど人が多かった。街全体がざわついていて、空気が少し熱を帯びているように感じた。けれど、美術館のドアを閉めた途端、外の喧騒はふっと遠ざかった。ひんやりとした空気、展示室に満ちる静けさ。人混みからほんの...
仕事

曇り空の先の星

朝、曇り空の下で現場に向かう準備をしていたとき、役員から指示があった。美術館の施工は、急きょ明日に延期する、と。理由は、別の案件を優先するため。判断基準はきっと単純な金額だろう。仕方ないと理解しながらも、胸の奥に小さな悔しさが残った。この業...
仕事

サモおに託した一言

今日は1/11。犬の日だと思っていたけれど、調べたら「犬を愛するワンラブの日」だった。今日の心の動きに、そっと寄り添ってくれる名前の記念日。ちなみに、犬の日は11/1らしい。今日は、大切なあの人から小さな光をいくつももらえた。その明るさは、...
仕事

冬光の出初式

今年は数年ぶりに、市の消防出初め式へ参加した。前職では毎年ちょうど繁忙期と重なり、参加できない年が続いていたので、本当に久しぶりの現場だった。朝8時に集合した時点で、すでに風が強く、気温も低く、体の芯まで冷えるような寒さだった。開会の10時...
仕事

ふっくらの源

午前中から読み進めていた評価シートに目を落としながら、自分の達成目標を考えていた。若い世代の多くが「資格取得」を掲げていることに気づき、その言葉を追っているうちに、自分の中にも静かに芽生えたものがあった。入社して、自分が星をつなげた仕事は2...
仕事

歩幅を整える朝

雲ひとつない空だ。少し冷える朝。3連休は大寒波になるらしい。あの人は、ちゃんと暖かくしているだろうか。放射冷却の影響で、今晩はさらに冷え込みそうだ。早朝、ジムへ向かった。今の自分に無理のない範囲で、時速5キロのウォーキングを続けている。ただ...
仕事

名もない星図に

普段は外回りが中心で、トラックを運転して走り回る日々。そんな自分が、今日は朝から工場で大量の梱包作業に向き合っていた。大量の注文があり、人が足りなかったからだ。とはいえ、慌てるほどではなく、落ち着いて手を動かせる状況だった。どう詰めれば効率...
仕事

星座を支えるために

昨日は、得意先だけでなく、普段あまり足を運ばない会社にも挨拶に回った。初めて訪れる工場の空気は、少しだけ緊張もあったけれど、扉を開けた瞬間に漂う金属の匂いや、作業音のリズムは、どこか懐かしくもあった。棚の並び方ひとつ、工具の置き方ひとつにも...
仕事

相棒の余白

車のナンバーを決めるまで、ずっと迷っていた。朝、カーショップから「今日中にお願いします」と連絡が来たけれど、不思議と焦りはなかった。せっかく選べるのだから、適当にはしたくない。これから長く一緒に走る相棒だ。ひとつだけ大切にしたい意味はある。...
仕事

ゆっくり晴れていくように

空は心を映す鏡。今日の自分は、今日の天気のよう。朝、フロントガラスに落ちた雨粒は、昨晩届いたひとつの連絡の余韻のように胸の表面をゆるやかに揺らしていた。光が差すたびに雨粒は消えていく。あの人の丁寧で慎重な言葉が、心にかかっていた薄い雲をやわ...