仕事

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静と動の世界

会社に戻ったのは20時半。工場には自分ひとり。パソコンを開き、メールを確認しながら、蓮の空を聴きつつ息を整えている。前職と今の仕事を比べることはできない。ただ、これから自分が働いていくうえで、少しだけ思いにふけりたくなることがある。前職で事...
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いまは選ぶ数字より

今日は朝からいろいろと対応が続いていた。正月の挨拶回りも主要なところはひと通り終わり、ようやく通常業務と並行して動けるようになったところだった。そんな中、別ルートを回っていた社員さんが“もらい事故”に遭った。こちらは5トントラック。相手はス...
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月の伸び代

今日の自分を客観的に振り返ると、「パフォーマンスが出た」というより、“本来の自分に近づいた”という感覚のほうがしっくりきた。まだ完全ではないけれど、確かに“戻り始めた”と感じられる一日だった。訪問先の社長と話すとき、自然と目を見て話を聞けた...
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山の向こうの空

朝からよく晴れた日だ。冬の空なのにどこか軽くて、新しい車ならこの空の下をもっと気持ちよく走れただろうと思った。車内は風がないぶん意外と暖かく、袖がじんわり熱を持つほど。道沿いの木々も、ほんの少しだけ春の色をまとって見えた。東の山には、ゆっく...
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急がず止まらずぼちぼちと

アラームに気づかないほど眠ってしまった。いや、眠れた。昨日、会社を出ようとしたとき、ポケットの中で小さく震えたバイブに気づいた。画面には、あの人からの「ぼちぼちいこう」の文字。余白のあるその言葉が胸に静かに落ちてきて、焦らなくていいんだと肩...
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朝と夜、1人でも前へ

一睡もできなかった。眠れないまま朝を迎えたが、それでも動かないといけない。責任があるからだ。眠気と疲れで身体は重いのに、気づけば最後まで残っている。仕事初めだからか役員も今日は早くに上がっていった。自分に何度同じことを言い聞かせているんだろ...
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未完のライブ

大切なあの人に送ったLINEは、まだ静かなまま。午前3時。今日が新年最初の出勤日だというのに、眠れない。布団に入っても、心だけが落ち着く場所を見つけられず、スマホの画面を見つめるたび、夜がさらに底へ沈んでいく。とにかく1時間でも眠らないとい...
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未来への身だしなみ

通院は来月が最後になった。診察を終え、祖父のお墓へ新年の挨拶に向かった。お寺はすでに閉まっていて、門の外からそっと手を合わせる。冬の冷たい空気が肌を刺し、通りには誰もいない。乾いた石畳に響く自分の足音だけが、静かな時間を刻んでいた。新年は、...
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名刺がつなぐ星の線

去年は、100枚近くの名刺を交換できた。数字にすると、自分がどれだけ動いたかがよくわかる。名刺を差し出すたびに、あの人の言葉がそっと背中を押してくれる。小さな積み重ねが、今の僕を支えている。最初は、行く先々の視線が怖かった。慣れない営業、飛...
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包まれる時間

胃の手術をしてから、食べるという行為は以前よりずっと慎重になった。お昼は、昨日煮た大根をほんの少しだけ口にした。それだけでも、体が受け入れてくれるかどうかを確かめながらの食事だ。ダンピングが辛い日は、思い切って食事を抜くこともある。食べるこ...