思い出

思い出

ハートに巻いた眼帯を

バレンタインのあの日、あの人はチョコレートの代わりにパンの光をくれた。それは、凍えていた心にそっと灯がともるような、柔らかな贈り物だった。今日はホワイトデー。あの日のお返しに、僕もパンの光を届けた。この静かな感謝が、どうかあの人のもとへ真っ...
思い出

前向きの僕と、上向きのクローバー

昨晩の空は、吸い込まれるほどに澄んでいた。大切なあの人が教えてくれた星空。僕はカメラを回し、その瞬きを静かに記録した。社会から少し離れ、思うように動けない自分に対して、どうしても焦燥感ばかりが募ってしまう。視線は自然と下を向き、暗い足元ばか...
思い出

六畳一幕の願い星

目が覚めてから一時間が経つ。掛け布団の模様を眺め、次は丸まって敷布団の模様をじっと見つめていた。「笑う」とは、どんな感覚だっただろうか。最後に表情筋が動いたのは、初笑いの日か、あの人と話せたあの日だったか。布団に潜り込むと、次第に酸素が薄く...
思い出

春を告げる子犬

記念すべきポケモン第10世代。発表された御三家の姿を見て、その名前の響きに触れた瞬間、愛おしさが込み上げて、視界がぐわんと揺れた。四季の春を韓国語にすると「ポム」そして、この子のモチーフは「ポメラニアン」まるで神様が描いたシナリオのように、...
思い出

未来を少しでも

今日も朝からいい天気が続いている。目覚めてすぐ、大切なあの人のことを考えた。「今日はどんな空を見上げているだろうか」そう想うだけで、強張っていた体が少しだけ解けていくような気がする。昨日よりは、いくらか動けるようになってきた。ニュースを見る...
思い出

穏やかな答え合わせ

ふとした瞬間、大切なあの人のことを思い浮かべる。今日はあたたかく過ごせただろうか。どこにいても、何をしていても、気づけばあの人のことを案じている。インフルエンザB型に罹り、今日は一日中布団の中で過ごした。もし体が元気だったら、ホームセンター...
仕事

陽だまりのエール

外は雲ひとつない青空。しかし、僕の体調はあいにくのインフルエンザだ。布団の中で丸まりながら、ただ静かに時間が過ぎるのを待っていた。本来なら今頃、僕は岐阜の空の下にいたはずだった。かつて、言葉を失うほど美しい青い流れ星を見た、あの場所へ。病魔...
思い出

優しい百花のプリズムを

昨夜は、7時間眠れた。睡眠薬の助けを借りているけれど、今は先生の言葉に従って、体を休めることを優先している。薬なしで眠れる日はまだ先かもしれない。それでも、こうして泥のように眠れる時間があることに、今はただ感謝したい。朝はまだ体が重く、ぼん...
思い出

ゴールテープの青雲

体調は万全とはいかないが、5キロの距離を走った。胸に筋肉痛が残っていることもあり、無理にエネルギーを消費しすぎないよう、腕立て伏せは休むことに決めた。それでも、走るのを2日連続でやめるという選択肢は僕の中になかった。自分で掲げた小さな約束を...
思い出

オペラ座のレゾナンス

オペラ座の怪人を視聴した。これで三度目の鑑賞になる。白黒とカラーの演出について、今回ようやく自分の中で輪郭が結ばれた気がした。白黒で描かれる現在は、愛の象徴だったクリスティーヌを失った世界。ラウルにとっても、ファントムにとっても、愛の色が抜...