仕事

相棒の余白

車のナンバーを決めるまで、ずっと迷っていた。朝、カーショップから「今日中にお願いします」と連絡が来たけれど、不思議と焦りはなかった。せっかく選べるのだから、適当にはしたくない。これから長く一緒に走る相棒だ。ひとつだけ大切にしたい意味はある。...
仕事

ゆっくり晴れていくように

空は心を映す鏡。今日の自分は、今日の天気のよう。朝、フロントガラスに落ちた雨粒は、昨晩届いたひとつの連絡の余韻のように胸の表面をゆるやかに揺らしていた。光が差すたびに雨粒は消えていく。あの人の丁寧で慎重な言葉が、心にかかっていた薄い雲をやわ...
思い出

座れる場所づくり

昨晩、ひとつの連絡が届いた。「あの人も、きっと安心できたから連絡をくれたのだろう」と、どこかで思った。書かれた言葉は丁寧で、慎重で、こちらを気遣う温度を含んでいた。本を開いたまま夜が明けた。鼓動が落ち着かず、眠りは少し浅かった。何かを決めつ...
仕事

静と動の世界

会社に戻ったのは20時半。工場には自分ひとり。パソコンを開き、メールを確認しながら、蓮の空を聴きつつ息を整えている。前職と今の仕事を比べることはできない。ただ、これから自分が働いていくうえで、少しだけ思いにふけりたくなることがある。前職で事...
仕事

いまは選ぶ数字より

今日は朝からいろいろと対応が続いていた。正月の挨拶回りも主要なところはひと通り終わり、ようやく通常業務と並行して動けるようになったところだった。そんな中、別ルートを回っていた社員さんが“もらい事故”に遭った。こちらは5トントラック。相手はス...
仕事

月の伸び代

今日の自分を客観的に振り返ると、「パフォーマンスが出た」というより、“本来の自分に近づいた”という感覚のほうがしっくりきた。まだ完全ではないけれど、確かに“戻り始めた”と感じられる一日だった。訪問先の社長と話すとき、自然と目を見て話を聞けた...
仕事

山の向こうの空

朝からよく晴れた日だ。冬の空なのにどこか軽くて、新しい車ならこの空の下をもっと気持ちよく走れただろうと思った。車内は風がないぶん意外と暖かく、袖がじんわり熱を持つほど。道沿いの木々も、ほんの少しだけ春の色をまとって見えた。東の山には、ゆっく...
仕事

急がず止まらずぼちぼちと

アラームに気づかないほど眠ってしまった。いや、眠れた。昨日、会社を出ようとしたとき、ポケットの中で小さく震えたバイブに気づいた。画面には、あの人からの「ぼちぼちいこう」の文字。余白のあるその言葉が胸に静かに落ちてきて、焦らなくていいんだと肩...
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帰ろう。今日はそれでいい

20時頃、カーショップから「ナンバーは決めていますか」と連絡があった。そういえば、まだ決めていなかった。4桁の数字。本当はどうしても入れたい数字があるのに、今はそこに気持ちを向ける余裕がない。木曜までに決めればいい。焦らなくていい。車を買っ...
仕事

朝と夜、1人でも前へ

一睡もできなかった。眠れないまま朝を迎えたが、それでも動かないといけない。責任があるからだ。眠気と疲れで身体は重いのに、気づけば最後まで残っている。仕事初めだからか役員も今日は早くに上がっていった。自分に何度同じことを言い聞かせているんだろ...