大切な人

思い出

湯気の向こう側

ほとんど眠れなかった。理由はわかっている。クリスマスの夜だったからだ。街のどこかで流れる音楽や、遠くのイルミネーションの光が、自然と大切なあの人を思い出させた。今はお互いが必要としている温度で、そっと繋がっていればいい。それでも、体調はどう...
仕事

まだ知らない春

クリスマスイブの朝。術後の違和感が残る胃をそっと押さえながら、いつものように工場へ向かった。大切なあの人にはあの人の朝があって、僕にはいつもの朝がある。それでも、ポケットのスマホが気になってしまう。何もなくても仕方がないとわかっているのに、...
思い出

純青のプリンセス

オリエンタルランドの株主優待で、ワンデイパスが届いた。本当は大切なあの人に渡したかった。けれど今は、ただ静かに手のひらでそのカードを眺めている。期限は来年の8月末まで。まだ時間はあるはずなのに、どこか遠い未来のようにも感じる。パスを見つめて...
思い出

澄んだ青を見るたびに

最近は少し汗ばむほどの陽気が続いている。今日もあの人から小さなリアクションをもらえて、胸の奥がそっと晴れた。その明るさに背中を押されるように、仕事にも前向きになれる自分がいる。思い返せば、あの人と過ごした時間には晴れの日が多かった。どこへ向...
仕事

声を思い出す朝

長時間の運転は、まだ少し辛い。サービスエリアで背伸びをすると、劣化したゴムのようにどこかがちぎれそうな感覚が走る。ストレッチもまだ思うようにはいかない。体はゆっくり回復している途中で、無理をすればすぐに悲鳴を上げる。それでも、心のほうは少し...
アニメ

光を推し続ける心

推しの子3期のPVを見た。ほんの数十秒の映像なのに胸の奥が熱くなり、大切なあの人のことを思い出す。昔、あの人に「アイドルで僕の推しです」と言ったことがある。あれは勢いでも冗談でもなく、今も変わらない本心だ。一緒に行った推しの子の展示会の記憶...
読書

「星」を待つ気持ち

手術を終えて、少しずつ日常を取り戻そうとしている。あの人は、言葉よりも優しい合図で僕を支えてくれた。その小さな灯りに、どれだけ救われたか分からない。昨日、「雨の日が好きだ」と話した。雨の音は心を落ち着かせてくれる。でも、夜空だけは晴れてほし...

いつか「サモお」の隣に

明日は雨らしい。せっかくなら、静かに読書をして過ごしたい。それからもうひとつ、サモおの絵を描き溜めたい。またひとつ、やりたいことが増えたからだ。線はきっとまだ震える。でも、その震えごと「今の心拍の線」として残しておきたい。雨の日は、外の世界...
音楽

『負けないで』

昨日、社長のご家族が亡くなられたという連絡があった。私は体調不良ということで、参列を免除していただいた。会社には、胃がんのことを伝えていない。もし末期だったなら、きっと話さざるを得なかったのだと思う。けれど、経営者になる身として、あの時の悲...

心が住む場所さがし

眠れない夜。静かに目を閉じると、これからの暮らしのことを考えてしまう。最近、新しく住む場所を探している。環境を変えたいと思うのは、自分の気持ちと向き合う時間を大切にしたいからだ。場所を変えるという選択肢は、前に進むためのひとつの方法なのだと...