未来への希望

仕事

未来への身だしなみ

通院は来月が最後になった。診察を終え、祖父のお墓へ新年の挨拶に向かった。お寺はすでに閉まっていて、門の外からそっと手を合わせる。冬の冷たい空気が肌を刺し、通りには誰もいない。乾いた石畳に響く自分の足音だけが、静かな時間を刻んでいた。新年は、...
旅行

晴れを待つジンクス

長い週末も、残すところあと半日。今日は16時から、市内のメンタルクリニックの受診日だ。あの明るくざわついた街を抜けて向かう前に、ひとつ深く息を吸った。空は曇りがちで、太陽は少し遠い。心も同じように揺れているけれど、「夜には晴れる」という予報...
旅行

未来への一歩

長い週末も、残すところあと一日。深夜三時、しぶんぎ座流星群のピークを意識して、部屋のベランダから空を見上げた。身体を冷やさないように、お気に入りのマグカップにピーチティーを入れて手に持つ。湯気の甘い香りが、まだ眠っている世界の静けさに溶けて...

大切な瞳

小さな光が届いた。そのことが、とても嬉しかった。胸の奥にやわらかな温度が灯り、そのぬくもりが今日の自分を少しだけ前へ押してくれる。あのつぶらで、まっすぐな視線にふさわしい自分でいたい。大切なあの人がくれた光に応えられるように、これからも自分...
仕事

名刺がつなぐ星の線

去年は、100枚近くの名刺を交換できた。数字にすると、自分がどれだけ動いたかがよくわかる。名刺を差し出すたびに、あの人の言葉がそっと背中を押してくれる。小さな積み重ねが、今の僕を支えている。最初は、行く先々の視線が怖かった。慣れない営業、飛...
仕事

包まれる時間

胃の手術をしてから、食べるという行為は以前よりずっと慎重になった。お昼は、昨日煮た大根をほんの少しだけ口にした。それだけでも、体が受け入れてくれるかどうかを確かめながらの食事だ。ダンピングが辛い日は、思い切って食事を抜くこともある。食べるこ...
音楽

サンタの初夢

諸説あるが、初夢は1月2日から3日にかけて見る夢が有力らしい。元旦に寝過ぎたせいなのか、それとも心のどこかが揺れていたのか、今日は三時間ほどしか眠れなかった。その短い眠りの中で、不思議な夢を見た。サンタの国には、ひときわ仲の良い兄弟がいた。...
思い出

夏服に触れる冬の夜

夕食は、大根を柔らかく煮て出汁の餡をかけて食べた。 この時期の大根はやっぱり美味しい。 土の香りがふっと立ち、湯気でメガネが曇る。 塩分が気になるので、今日は昆布から丁寧に出汁を取った。 冬の台所はほとんど調理をしないせいか空気が冷たく、 ...
思い出

星空のイーブイと

光が届かないのは、年始の慌ただしさの中で、あの人が自分の気持ちを丁寧に扱おうとしているからだと思っている。あの人が慎重な人だということは、僕はよく知っている。だから、無理に言葉を求めるつもりはない。焦らなくていいし、急がなくていい。あの人が...
アニメ

今日を“はなまる”に

新年が明けて二日。挨拶の連絡は、昔の仲間からは誰一人届いていない。年末、背中合わせの彼にも連絡をしてみたけれど、既読すらつかなかった。それでも、昨日の私も今日の私も、未来へ繋がっていく。伸ばした線の先に、まだ見ぬ光があると信じて。ただ願うだ...