「寝子」のように、今はただ

仕事

日向ぼっこをしていると、世界は驚くほど穏やかだ。

雲ひとつない空が広がり、気温は20度近くまで上がっている。外へ出れば太陽の光が優しく、硬くなっていた心が少しずつ解けていくのを感じる。

今日は自分に課したミッションを達成するため、ホームセンターのテラスにあるベンチに腰を下ろした。iPadにペンを走らせ、とりとめもなく自分の考えを整理する。

これからの人生のこと。長い長い時間のなかで、僕はどう生きていきたいのか。

思考の海を漂っていると、心地よい暖かさに誘われて眠気が襲ってきた。抗わずに目を閉じ、30分ほどまどろむ。

いきなりだが、猫は一日に15時間、人生の半分以上を寝て過ごすという。彼らは狩りをする生き物であり、その一瞬のために余計な体力を使わないよう、本能的に眠りを選ぶのだ。ネコという名前の由来が寝子(ねこ)からきているという説があるのも、妙に納得がいく。

今の僕も同じかもしれない。こうして脳が自然と休息を求めるのは、適応障害の症状が回復に向かっている証拠なのだろう。

僕はただ、平和に暮らしたい。

自分の好きなことだけを考えていたい。

今日から「ポケモンチャンピオンズ」の配信が始まったが、ゲームをする元気はまだ湧いてこない。そもそも、ゲームという娯楽自体をもう卒業するべき時期なのだろうか。そんな考えが頭をよぎる。

ベンチで微睡んでいる間、夢を見た。

前職の夢だ。そこへ復職するという、現実にはありえない光景。

新年度が始まったせいだろうか、最近この手の夢を見る頻度が高くなっている。僕はいつまで、あの場所に縛られた夢を見続けるのだろう。

これから先、かつてやりたかった製造の仕事ができるかもしれない。

その期待はもちろんあるが、同時に不安も同じくらい大きい。新しい知識や技能を、今の自分に乗り越え、身につけられるのだろうか。春の光のなかで、一抹の心細さが風のように通り過ぎていく。

体調も万全とはいかない。

花粉が辛く、この時期特有の微熱が出てきた。今日も体を鍛えることは叶わなかった。明日こそは、という思いはある。そろそろジムにも行きたい。

まずは体調をしっかり治すため、今夜は早めに寝ることにする。

ふと周りを見渡せば、普通に働いている人々がいる。

働いて、自分の好きなことができている。

その当たり前の光景が、今の僕にはたまらなく羨ましい。

その羨望を静かに飲み込み、僕は今日という日を終える準備を始める。

コメント

タイトルとURLをコピーしました