いのちを守る数字

仕事

1日目の講習が終わった。
今日学んだのは、玉掛け作業のこと。
玉掛け作業とは、重い荷物をクレーンなどで吊るためのロープ掛けを行う作業だ。

講習の大半は計算問題だった。
吊り荷の重さ、角度、そこにかかる荷重。
数字が少しでも狂えば、現場の安全は揺らぐ。

「数字を理解しないと、命は守れません」

教官のその言葉が胸に深く刺さった。
ただの暗記ではない。
現場で起こりうる危険を、数学で導き出す。
その厳しさに、背筋が自然と伸びた。

計算の合間に流れる再現ビデオも、思わず息を呑む内容だった。
落下、感電、そして悲惨な事態。
建設業における事故の多さを知り、一瞬の油断も許されない世界にいることを、改めて突きつけられた。

自分もかつて、そんな現場の一端にいた。
いや、確かに働いていた。

今は休職中という立場にいる。
こうやって僕が立ち止まっている間にも、今この瞬間にも、現場は動き続けているだろう。

焦りそうになる。
それでも焦らず、止まらず、ぼちぼちと、だ。
きっとあの人もそう言ってくれると思うから。

ただ、羅針盤の針が向く、見据える先だけははっきりしている。
社会とのつながり。
自営業と、胸を張って書きたい。
経営者と、自分を名乗れるようになりたい。

そのためには、何としてもこの資格を手にしなければならない。

明日はさっそく筆記試験。
今は、ホテルの部屋で計算の復習をしている。
会社に戻りたい。
胸を張って生きたいから。
もちろん、あの人の前にも。

今日から3日間お世話になる ABホテルさん。
ホテルに着いたとき、駐車場は燃えるような夕日に染まっていた。

案内されたのは、一番端の部屋。
窓を開けると、沈みゆく太陽が真正面に見える、まるで特等席のような場所だった。
太陽の力強い光を全身に浴びながら、明日への力をもらう。

夕陽を眺めているうちに、じっとしていられなくなった。
久しぶりに腕立て伏せを100回。
記録には残していないけれど、スクワットもした。
不安を振り払うように、あるいは「生きていること」を確かめるように、体を動かさずにはいられなかった。

心の羅針盤は、しっかりと明日を指している。
砂鉄を振るい、この熱をそのまま試験にぶつけてこようと思う。
明日の今頃、やりきった自分に出会えるように。
夕陽がくれたエネルギーを胸に、もうひと踏ん張り、机に向かいます。

勉強を終えたら、お風呂に入りながら坂井泉水さんの歌声に耳を寄せたい。
「負けないで」
その透き通った歌声に包まれながら、今日一日の緊張をほどこうと思う。

それでは、おやすみなさい。

새로운 시작을 다짐합니다.
(セロウン シジャグル タジムハムニダ)
新しい始まりを誓います。

Screenshot

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