時間に追われない場所

読書

晩御飯はご飯100グラム、納豆、卵焼き。
よく噛めば、これだけでお腹いっぱいになる。

図書館で、胃を切った人のための食事について書かれた本を借りた。
僕の場合は部分切除なので、
必要以上に神経質になることはないのかもしれない。
それでも、次の検査が6月にあると思うと、
今は無理をしないでおきたい気持ちが自然と強くなる。

脂っこいものや辛いものは控えめに。
レシピを見ながら、まずは野菜を中心に考える。
大根やブロッコリーは普段からよく食べている食材で、
火を通すと体にすっと入っていく感じがする。
トマトも気になっているけれど、
どう取り入れるのがいいのか、この本を参考にしながら少しずつ試していくつもりだ。
あの人がよく選んでいた食材でもあるから、自然と丁寧に向き合いたくなる。
本を読みながら、
食べることは未来の自分を守る小さな積み重ねなのだと静かに思った。

意外だったのは梅干しが紹介されていたこと。
酸味が強いから避けるべきだと思い込んでいたけれど、
昔から食卓にある理由が丁寧に書かれていた。
先生には「しばらく控えて」と言われていたけれど、
今は少しずつ向き合える時期なのかもしれない。
あの人の好きな梅味のグミ。
明日、ひと粒だけ食べてみようと思う。
こんな時のために、小分けタイプを買っておいた。

魚介類では、はんぺんが紹介されていて驚いた。
柔らかくて扱いやすい食材だという説明を読んで、
おでんが作れそうだと思った。
明日は試しに作ってみよう。
大根、はんぺん、トマト。
トマトおでんなんてどうだろう。
文章を書いていると、こうしてふと料理のアイデアが浮かぶのも悪くない。
あの人なら、こういう遊び心をきっと笑ってくれる気がする。

肉類や乳製品についても、
“量や調理の仕方を工夫すれば取り入れられる”
という一般的な説明が載っていた。
油は控えめにしつつ、必要な分だけ。
近所のコストコでスプレータイプのオリーブ油を買ってみた。
体調に合わせて、納豆やトマトに少しだけかけてみようと思う。

果物では、バナナの話が印象に残った。
昔から身近にある食材なのに、
本を読むと、改めてその良さに気づかされる。
食べることは本当に、小さな積み重ねなんだと思う。

ネットで調べるのもいいけれど、
レシピ本にはレシピ本の良さがある。
本に載るということは、
それだけ丁寧に作られた情報だということ。
そう思うと、信じて作ってみようという気持ちになる。

図書館にはたくさんのレシピ本があるけれど、
今の自分に合う本に出会えると嬉しい。
図書館は、時間に追われずに
“今の自分の現在地” をそっと教えてくれる場所だと思う。
まあ、今は働いていないからこそ、
そう感じるのかもしれないけれど。
また働けるようになりたい。
心も体も、まずは食事から整えていく。

明日は、今日より少しだけいい日になる。
そう思いながら、今日を静かに閉じようと思う。

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