長時間の運転は、まだ少し辛い。
サービスエリアで背伸びをすると、劣化したゴムのようにどこかがちぎれそうな感覚が走る。
ストレッチもまだ思うようにはいかない。
体はゆっくり回復している途中で、無理をすればすぐに悲鳴を上げる。
それでも、心のほうは少しずつ元気を取り戻している気がする。
あの人の優しい声を、笑い声を思い出す。
よく笑う人だった。
緊張しているときも、嬉しいときも、悲しいときも、あの人は、いつも笑っていた。
あの人の笑顔に触れるたび、私の心は少し軽くなった。
それでも、嬉しさの奥に寂しさが滲む時もあった。
あの人の笑いには、静かな強さがあった。
今も耳に残るその響きを思い出すと、自然と目を閉じてしまう。そして、笑顔の奥にあるものに、そっと寄り添いたいと思うんだ。
昨日、ブログで少しだけ嘘をついた。
「聞きたいことが聞けた」と書いたけれど、本当はもっと知りたいことがあった。
でも、久しぶりに聞く声の温度に胸がいっぱいになって、途中で言葉が出てこなかった。
嬉しさと戸惑いが同時に押し寄せると、人は案外うまく話せないものだ。
それでも、焦らなくていいと思えている。
どんな結果でも受け止める覚悟はできているし、手術を乗り越えた身だ。
心が揺れることはあっても、崩れはしない。
昨日は少し動揺してしまったけれど、それも含めて今の自分だと思えば、少しだけ肩の力が抜ける。
担当している美術館の納期が迫っている。
大きな作品で、星と星をつないで形づくる星座のような創作物だ。
完成したら、またあの人に写真を送りたい。
作品を通して、今の自分の気持ちや歩みを、そっと伝えられたらいい。
いつか本物の夜空の下で、同じ星座を一緒に見上げられたら
そんな未来を想像するだけで、少し前に進める気がする。
今朝、少し不思議な夢を見た。
サモおと、ウサギたちがサッカーをしていた。みんな楽しそうで、その光景が目を覚ましてからもずっと残っている。
あの夢の中の、ふわりとした空気を忘れたくなくて、今からその絵を描こうと思う。
仕事に行くから、完成はきっと今夜になるけれど、焦らず、ゆっくり少しずつ。
アイキャッチはまだ未完成のまま。
でも、その未完成さも、今の自分にはどこか心地いい。
──追記──
アイキャッチを差し替えました。



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