小さな未来チケット

明朝に観たオペラ座の余韻が、まだ胸の奥に残っている。
なぜラウルは猿のオルゴールを落札したのだろう。
そして、なぜそれをクリスティーヌ(以前のブログでクリスティーナと書いておりました。申し訳ございません。)に届けようと思ったのだろう。
その心情がまだ掴めない。
だからこそ、もう少しその想いを考えてみたいと思う。

もう一度観れば、きっと違う景色が見えるのかもしれない。
作品というのは、こちらの心の状態によって表情を変えるものだ。
だからこそ、味わい深い作品に出会えたことに、ただ静かに感謝したい。

仮面について考える。
前職で過ごした10年間、自分は確かに仮面をつけていた。
それでも、いつでも外せる空気がそこにはあった。
今の仕事には、その居場所がない。
仮面は重くなり、だからこそ外したくなったのだと思う。

誰にも見せない自分は、誰にだってある。
見せたくない自分をさらけ出せる場所が、このブログだ。
弱さを置ける場所。
自分が一番、自分らしくいられる場所。
この場所は、ずっと大切にしていきたい。

朝ランで5キロ走った。
走り出すまでに少し時間はかかったけれど、
それでも今日も、フローリングではなく道の上に立つことができた。

誰にとっても当たり前のことかもしれない。
自分がまだ弱さを抱えていることも分かっている。
それでも、走ることだけは続けたい。
続けることで、かろうじて前へ進める気がするから。

背中は暖かく、腕は熱く、心はまだ冷たい。
吐く息は白く、その白にどんな願いを託しているのか、
自分でもよく分からない。
冬の気まぐれな暖かさに触れた息は、すぐに消えていった。

苦しい朝だった。
空は晴れているのに、心の雲はなかなか晴れない。

走っても走っても、気持ちが追いつかない。
走り終えて帰ってきても、胸の奥に黒が混ざるような感覚が残る。

こういう日は、ほんの些細なことで心が揺れる。
それでも外に出て、走って、
自分の現在地を確かめられたことには、きっと意味がある。

これからどう生きていけばいいのか、
答えはまだ見つからない。

それでも立ち止まりたくない。
自分を少しでも高めたいという気持ちが、まだ残っている。

勉強したいと思える瞬間が確かにある。
もっと視野を広げて、世界を見てみたい。

海外で暮らすことだって、
いつか使う時が来るかもしれない。
小さな「未来へのチケット」のひとつだと思っている。

何もかも失っているわけじゃない。
ただ、自分の人生をもう一度見つめ直したいだけだ。

揺れながらでも、立ち止まりながらでも、
自分のペースで進んでいけばいい。

太陽を見上げても答えは教えてくれない。
けれど、頬を伝う涙が、いまの自分の位置を静かに教えてくれる。
そんな昼を待つ、午前の記録。

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