予報では、今日も空は機嫌がよさそうだ。
熱もようやく 37 度台に落ち着いてきた。
「無理はしないよ。大丈夫だからね。」あの人に、そっと伝えたい。
大切なあの人。今日はどんなふうに過ごすのだろう。
先週は忙しかっただろうから、どうかゆっくり体を休めてほしい。
来週の週末、どうか晴れていますように。
昨夜、夢を見た。
小学生の頃によく遊んだ公園の滑り台に座って、夜空を見上げていた。
あの頃と同じ角度で星を眺めているのに、胸の奥に広がる静けさは、今の自分のものだった。
通りかかった高齢の方が、
「もっと上に行けば、もっと綺麗に見えるよ」
と穏やかに教えてくれた。
現実の公園には、この高さ以上の場所なんてないはずなのに、
夢の中では、滑り台の後ろにスキーのジャンプ台のような急な坂が続いていた。
周りの人たちはバイクや車で一気に登っていく。
けれど私は、落ち葉を踏みしめながら、ゆっくりと歩いて登っていた。
急がず、止まらず、ぼちぼちと。
揺れながらでも前に進んでいく、その歩き方が、なぜかとても自分らしく感じられた。
頂上に着く前に目が覚めたけれど、登り続けているあいだ、
“包まれるような優しい光”が背中をそっと押してくれている感覚があった。
その光は、あの人からもらえる温度とよく似ていた。
天照のようにあたたかく、ヴィーナスのように凛として、
未来のどこかに続いていく道を静かに照らしてくれる光。
その余韻を胸に抱えたまま、今日を始める。
日曜日。
今日は工場に出る予定だ。
ほぼ毎週のように出ていた頃は、揺れる週末を整えるために仕事に没頭していた。
でも今は、少し違う。
ひとことで言い表すのは難しいけれど、今のこの心拍を、ゆっくり育てていきたいと思っている。
昨日学んだ立体の熱を、もう一度ゆっくり身体に落とし込みたい。
それから、事務所の観葉植物を植え替えるつもりでいる。
ハイドロカルチャーなのに、誰も水をあげていなくて、気づけば葉が枯れてしまっていた。
落ち込んだ木を見ると、こちらの気持ちまで少し沈んでしまう。
だから今日は、あの木にも、そして自分自身にも、
心と体の“水分補給”をしてあげたいと思った。
昨日の学びと、夢の中で見たあの優しい光を胸に、
ゆっくりと整えていく一日にしたい。
昨日、カーショップから連絡があり、納車日が決まった。
今月末の土曜日、伊勢まで迎えに行くことになった。
その頃には、心も景色も少し落ち着いているといい。
あの人の前では、胸を張って立てる自分でいたい。
完璧じゃなくてもいい。
揺れながらでも、今日できることを一つずつ積み重ねていきたい。


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