明日、私は今年最後の大仕事に向かう。13時、美術館への納品だ。
年末年始の長い時間は、心の奥に沈んでいたモザイクをさらに大きくし、色を変え、形を変えながら揺らしてくる。それでも、この揺れを否定しない。これは弱さではなく、あなたを大切に思うからこそ生まれる強さだと、今ははっきり言える。
眠れなかった夜、ディズニー100周年の映画『ウィッシュ』を見た。
あの人も以前に見たと言っていたが、その感想を交わせないまま時間だけが過ぎてしまった。だからこそ、あらためて少しだけ、この気持ちを共有したい。
「願いは光になり、星はその願いを未来へ運ぶ器」
そのテーマが胸の奥に深く残った。あの人への想い、仕事への向き合い方と同じだったからだ。
主人公のアーシャがロサスの夜空に願いを放つ場面がある。静かな海と風の音の中で、彼女の願いが小さな光になり、空から降りてきたスターと出会う。
その光は派手ではなく、ただ温かくて、そっと寄り添うような輝きだった。
ああいう「静かに灯るもの」に、自分はどうしてこんなに惹かれるんだろう。
あの人がときどき見せてくれる柔らかさや、言葉の端に滲む優しさがふと頭に浮かんだ。比べるつもりはなかったのに、あの光景とあの人がそっと響き合うように思えた。あの人は自分にとってのスターなんだって想えた。
長い週末のことは今は考えない。
必死に紡いできた星座を、自分のざわつきで曇らせるわけにはいかない。空が晴れていても心が晴れるとは限らない。だが、心が揺れていても手を止める理由にはならない。私は私の手で、私の光を、星を届けに行く。
あの人にはあの人の時間がある。その時間を尊重したい。
好きなものを追いかけてほしいし、もし叶うなら、働かなくてもいいくらいに支えたいとさえ思う。
その願いもまた、ひとつの星の種だ。まだ形にはならなくても、確かに光を持っている。
年末年始、誰かに会う予定はない。
ほとんどを工場にこもり、来年、社員さんが働きやすいように準備を進めるだろう。今の心の揺れで描けるかはわからないが、サモおの絵も描き溜めたい。新春の初売りでは、次の季節の星空を走り抜けるための車の購入も狙っている。
心にモザイクがかかっていても、やると決めたことをひとつずつやり遂げる。
その積み重ねが未来へ繋がると信じている。今日のざわつきも、明日の覚悟も、すべて未来へ繋がる記録として残す。
願いの欠片が光に変わり、光が星になり、星が未来を照らす。
アーシャが夜空に放った願いのように、私も私の手で光をつくり続ける。
そしてまた一歩、前へ進む。


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