色や香りは、心のバランスを整える小さな力を持っている。
視覚的刺激である色が気持ちをやわらげ、嗅覚的な刺激である香りが心を包み込む。
そんな小さな癒しが、治療を続ける僕の心を支えてくれる。
現在もメンタルクリニックに通院しているが、気持ちが沈む日々の中で、偶然に救いを感じる瞬間がある。
そのひとつが、仕事で携わった装飾の「ピンク」色だった。作業の合間にその色を見つめていると、不思議と心が少し軽くなった。
ピンクはやさしさを映す色。強さを隠すのではなく、柔らかさで包み込む余裕をくれる。
落ち込んでいるときにこそ、ピンクの持つ安心感が心に染み渡るのだと思う。
色には人の心を動かす力がある。赤は情熱を、青は安心を、緑は安らぎを、黄色は希望を与える。
こうした効果は「色彩心理」と呼ばれ、日常の中で自然に働いている。
僕がピンクに癒しを感じるのも、色彩心理の影響によるものだろう。
色はただの視覚情報ではなく、心に直接触れる小さな力なのだ。
この感覚は「SPY×FAMILY」のヒロインである、アーニャにも重なる。彼女のピンク色の髪、そして無邪気さや優しさ、小さな体に秘められた強さは、視覚的・心理的に何度も助けられてきた。
特に3期の第3話で、ロイドが悪夢から目覚めたときにアーニャが「大丈夫」と言って頭を撫でる場面。
まるで自分自身に向けられた言葉のように感じられ、胸の奥が温かくなった。
スパイとして孤独を抱えるロイドにとっても救いだっただろうし、治療を続ける僕にとっても大きな支えになった。
アーニャの存在は、色と香りと同じように、心をやさしく包み込んでくれた。
またピンク色といえば、星のカービィの存在が最も象徴的だ。丸々としたフォルムと柔らかなピンク色は、多くの人に癒しを与えてきた。無邪気でありながら頼もしさを感じさせるその姿は、視覚的な安心感の代表例とも言える。カービィの存在もまた「ピンク」という色の持つ力を体現している。
そして香り。ピーチの香りは、甘くやわらかく心をほどいてくれる。
シトラスの爽快さも好きだが、今の僕にはピーチのやさしさが必要だ。
色と香りが重なり合うと、安心感はさらに深まる。まるで自分自身を抱きしめるように、今の僕を支えてくれる。
最近の研究でも、香りが認知機能の記憶や集中力に影響を与えることが示されている。ピーチの香りが心をほどいてくれるのは、単なる感覚ではなく脳の働きとも結びついているのかもしれない。
病が完治したら、いつか違う色や香りを選ぶ日が来るかもしれない。
でも、今はこの優しさに寄り添いながら、未来へ繋げていきたい。
治療の道は続いていくけれど、その過程で出会う小さな癒しを大切にしながら歩んでいこうと思う。


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