検査結果

はじめに

このブログを始めたのは、自分の心を整理するためだった。

その日の気持ちを文字にすることで、客観的に自分を見つめ直すことができる。心を落ち着かせたい、ただその思いから始めた。

やがて心の病を患い、当たり前にできていたことができなくなった。笑うこと、眠ること、食べること。

そして訪れた胃がんの宣告。始めた頃には、ここでこんな報告をすることになるとは思ってもみなかった。

35歳から胃カメラを撮れる機会があったのに、放置してきたツケが回ってきたのか。そう諦めかけたが、結果は早期だった。リンパへの転移はなく、内視鏡での切除で済むという。聞かされたときの率直な感情は「感謝」だった。神様が「まだ生きなさい」と言ってくれているように思えた。止まっていた胃が少し動いた気がし、診察室を出てからは昨日よりもさらに鼓動が速くなっていることに気づいた。それとは逆に、重く流れていた時間が、少しだけ元に戻ったようにも感じた。

医師からは今後の方針と、感染症が流行しているため手術までは予防を徹底するようにと告げられた。

手術は手術。初めての経験だ。正直、もっと悪い結果を想像していた。余命宣告を受けるのではないかと。だからこそ、これは喜ばしいことなのだろう。世の中には長く生きたくても生きられない人がいる。自分にはまだ生きるチャンスがある。

ならば、覚悟を決めて身を委ねるしかない。

手術は来週。

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