熱に浮かされながら、不思議な夢を見た。
舞台は、どこか無機質で、けれど甘い香りが漂うお菓子工場。
僕はその工場で加工される「材料」だった。
夢占いにおいて、お菓子は愛情や豊かさを象徴するという。
けれど、その材料である僕は、甘いだけの存在ではいられなかった。
チョコレートになった僕は、熱く溶かされ、細かく刻まれ、叩かれ、何度も形を変えられていく。
叩かれる夢は、実は運気が好転する兆しだと言われている。
今の苦しさや変化は、新しい自分に生まれ変わるための鍛錬のようなものなのかもしれない。
痛みとも寂しさともつかない感覚の中で、僕は必死に何かに適応しようとしていた。
ふと隣のラインに目を向けると、大切なあの人がいた。
あの人はマシュマロだった。
流れていくラインの中で、たまにすれ違う瞬間がある。
ボロボロに形を変えられていく僕とは対照的に、あの人はずっと柔らかなまま、ふにふにとした姿でそこにいた。
ああ、あの人は変わらないんだな。
その姿を見たとき、不思議なほど大きな安心感に包まれた。
溶けるという現象は、既存の価値観が崩れ、新しいものを受け入れる準備ができた証。
溶けて形を失っていく僕を、あの人の変わらない柔らかさが静かに肯定してくれているような気がした。
夢はそこで途切れたけれど、目が覚めてからも、その変わらない温度だけが心に残っている。
最近の僕は、この夢のチョコレートのように、自分を新しい形へと作り変えようとしているのかもしれない。
近々、Vlogを始めてみようと思っている。
日々の何気ない景色や心の動きを記録していくことは、自分を客観的に見つめる時間にもなりそうだ。
そしてもう一つ。
自分の可能性を広げるために、資格取得に向けた勉強時間を増やしていくと決めた。
玉掛け、クレーン、そして大型免許。
この三つが揃えば、ユニック車を自在に操ることができるようになる。
ユニック車とは、積載型のクレーンを装備したトラックのこと。
荷台に重い資材を積み込むだけでなく、自力で吊り上げ、運び、下ろす。
その一台で完結する力強さに、僕は惹かれている。
今は適応障害という波の中にいて、少し足を止めているけれど、
いつか今の職場に戻れたとき、この資格たちが僕を守り、支えてくれる“自信の種”になると信じている。
重い荷物を軽々と持ち上げるクレーンのように、
僕も自分の人生を、自分の力で動かせるようになりたい。
さらに重厚な世界に飛び込むのは勇気がいるけれど、着実に力をつけていきたい。
実り多い人生になるように。
もちろん、語学の勉強も続けていく。
夢の中でどれだけ形を変えられても、隣のラインに変わらない安心感があるから、僕はきっと大丈夫だと思える。
今はまだ熱の中にいて、チョコレートのようにドロドロに溶けてしまっているけれど。
一度溶けたチョコレートが、テンパリングを経てより美しく、強く固まるように、
僕もまた整っていきたい。
しっかり休んで、熱が引く頃には、新しい自分としてまた歩き出したい。
まずはこの熱を下げて、マシュマロのように柔らかい眠りにつこうと思う。


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