1日1ミリの元旦

旅行

今日もらった言葉が、本当に嬉しかった。
揺らぎを抱えたまま迎えた元日だったけれど、
あの人から届いた挨拶は、静かな朝に差し込む光みたいに、
胸の奥に一気に火を灯した。

もらった時間がちょうど日の出と重なったのもあるだろう。
それは奇跡みたいで、最高級のスパイスになった。
でも、それはあくまで彩りで、本当に心を震わせたのは別のところにあった。

体のこと、心のこと、前を向ける言葉がぎゅっと詰まっていて、
読んだ瞬間、体の内側からふわっと温かさが広がった。
思わず笑ってしまった言葉もあって、
あれが今年の『初笑い』になった。

声に出したわけじゃないけれど、
胸の奥でふっと花が咲くみたいに笑えた。
その小さな笑いが、元旦の朝の空気をさらに軽くしてくれた。

その温かさの余韻のまま読み進めるうちに、
僕のために選ばれた言葉なんだと感じられて、
胸の奥がじんわり熱を帯びていった。
冬の冷たさがすっと引いていくようで、
世界が少しだけ優しくなった気がした。

あの人が僕のことを、そしてサモおのことを、
あの人自身の言葉でそっと触れてくれたこと。
その一文が、今日という日の中心に静かに灯り続けている。

行く先々でふと思う。
あの人ならどんなリアクションをするだろう。
この景色を見たら、あの人はどう笑うだろう。
こんな味なら、あの人に食べてほしい。
そんな“いつかの if”が自然と浮かぶ。

でもそれは心の揺れではないし、淡い希望でもない。
日が昇り、月が満ちるまで想い続けられる、静かで確かな強さだ。

きっと松阪牛なんて比べものにならない、
もっと深くて、もっと滋味のあるものを味わった気分だった。
心が満たされて、細胞が全部目を覚ましたみたいだ。小さな光がいくつも胸に灯って、嬉しさでそっと涙が滲んだ。
あの人のペースのまま、自然に届いた言葉だったことも、
僕には大切な意味を持っている。

僕も焦らず、一歩ずつ線を積み重ねていく。
日進月歩。1日1ミリだっていい。
その線が重なっていく先に、
サモおの姿が少しずつ輪郭を帯びていく気がする。
胸に一輪の花を刺したつもりで、胸を張って前へ歩く。

伊勢から帰ってきた午後、久しぶりに深い昼寝をした。
布団に体を沈めた瞬間、今日の言葉の余韻がふわっと胸に広がって、
そのまま静かに意識が落ちていった。
5時間も眠れたのは、心がほどけていたからだと思う。
元旦の昼寝は初夢には入らないらしいけれど、
あの安らぎは、夢よりも夢らしい時間だった。

あの人からもらえる言葉は、
僕の細胞をそっと働かせる栄養素みたいなものだ。
そう感じられること自体が、もう十分すぎるほどの贈り物だと思う。
願いと感謝を胸に、今年もまた静かに歩き始める。

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