冬の空のツートン

仕事

工場の残りの掃除は、明日にまわすことにした。 今日は工場の床と階段のペンキを塗り直した。 長く見慣れていた緑の床は、来年からグレーに変わる。 色が変わるだけで、工場の空気まで違って見えるのが不思議だ。 同じ場所なのに、少しだけ新しい景色に立っているような感覚がある。

そんな余韻のまま、寒空の下、これから別の工場の棚卸しへ向かう。 日中の風も冷たく、支給のジャンバーだけでは少し心許ない。 帰りにユニクロへ寄ろうかと思いながら、ふと、純青のあの人は冬をどう過ごしているのだろうと想像してしまった。あたたかく過ごしていてほしい。

指先の芯まで冷える空気の中で見上げた空は、青と白のツートン。 冬の光は、ときどきこんなふうに静かに混ざり合う。

あらためて、色について考える。 工場の床が変わったように、色が変わると気持ちも少し動いていく。

車の色を決めるまで、ずっと迷っていた。
けれど最終的に選んだのは、白とのツートンではなく、一色のフルピンクだった。
最初に浮かんだ“カービィのほおばり”みたいな、あの丸くて元気なピンク。
星を届けた昨日の空を思い出したからだ。

あの空には、青の中にほんの少し白が混ざっていた。
寄り添うように重なった青と白を見て、ようやく腑に落ちたことがある。

青は、昔から好きな色だ。
雲ひとつない純粋な青空は、忙しい日でもふと見上げるだけで呼吸が整う。
心の奥を照らしてくれる色。

白は、小さな奇跡の色。
あの人との思い出がそっと積もっていて、見るたびに胸の奥が静かに温かくなる。
空に白が浮かんでいてもいい。むしろ、その白があるからこそ特別な景色になる。

その空の下を走るのが、一色のピンクの車だ。
これから長く寄り添う相棒になる。
あの人との思い出が詰まった白は、手元ではなく、見上げた空の中にある。

今朝、小さなリアクションが届いていた。 もしかしたら心配させてしまったのかもしれない。 大丈夫だと言いたい。無理はしていないから。 その優しさに胸が温まる。 ああ、本当に支えられているのだと感じた。 今日をひとつずつ積み重ねているだけだよ、とそっと伝えたい。 本当に優しい。

寒い朝でも、 色を変えるだけで世界は少し明るくなる。 そして、あの人が見守ってくれていると感じられるだけで、 心はゆっくりと前へ進める。

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