気持ちが少し辛くなってきた。
仕事を終えると、長い週末のことが頭に浮かぶ。
あの人の声がまた聞きたくなる。
今日はお昼までリアクションがない。
消防団の活動が終わるのを待ってくれていて、
昨日、夜更かしさせてしまったのかもしれない。
その考えが胸に残っている。
時間を伝えたら守りたい。
寂しい思いはさせたくない。
年末年始の慌ただしさの中で、
相手の時間を信じて待つことも、静かな愛情のひとつだと思いたい。
棚卸しの途中で涙が出た。
ただ数を数えるだけなのに、
あの人の顔が浮かんで手が止まる。
もっと朝早くにすればよかった。
今頃どんな時間を過ごしているんだろうと、ふと考えてしまう。
胸が苦しくなる。
目を閉じると姿が浮かぶ。
支えてもらえている安心と、
胸の奥に生まれる小さな不安が重なる。
自信はついてきているのに、
どうしてこんなに寂しいんだろう。
本当は、朝だけじゃ足りない。
それでも今の距離感を大切にしたい。
あの人のペースを大事にしたい。
吐く息で眼鏡が曇るたび、冬の深さを知る。
進む先は曇っていない。
誰もいない工場の静けさの中で、季節の匂いと機械油の香りが混じる空気を吸い込みながら、今日もまた小さな一歩を積み重ねている。
あの人の声の余韻が胸にやさしく灯る。
なら、あの人が好きだった音楽を聴いて、前へ踏み出そう。
冷えた手に触れるたび、あの人の温もりを思い出す。
なら、よく一緒に飲んでいたルイボス茶で心ごとあたためて、今日を丁寧に続けていこう。
誰かを大切に思う気持ちと同じくらい、
自分の心にも静かな場所をつくってあげたい。
揺れる日も、曇る日も、
その全部を抱えたまま、少しずつ前へ進んでいくために。


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