晴れを待つジンクス

旅行

長い週末も、残すところあと半日。今日は16時から、市内のメンタルクリニックの受診日だ。あの明るくざわついた街を抜けて向かう前に、ひとつ深く息を吸った。

空は曇りがちで、太陽は少し遠い。
心も同じように揺れているけれど、「夜には晴れる」という予報が、
どこか自分の状態を映しているように思えた。


先月と比べると、心の状態は確かに良くなっている。
落ち込む日は減り、感情の波も穏やかだ。

最近は、自分の状態を少し離れた場所から見つめられるようになった。
「今日は大丈夫だな」「少し疲れているな」と、
以前より冷静に判断できるようになったことが大きい。

その変化の中で、大切なあの人の声や言葉が、
“自分を客観的に見つめるきっかけ”をくれる。
背中を押してくれるような、とてもあたたかな光だ。

12月には声を聞くことができて、新年の挨拶ももらえた。
その温度が、心に深く残っている。

回復の中心にあるのは自分自身の変化。
でも、その歩みを照らしてくれる存在がいることも、確かだ。


今日の診察では、「心の方はもう大丈夫です」と伝えるつもりだ。
もちろん、医師の判断には従う。
ただ、以前より冷静に自分を観察できるようになったという成長は、
きちんと共有したい。

ブログのことは話さないけれど、
「日記を書いて自分を振り返っている」とだけ伝えてみようと思う。


今日、車を買った。これは先生も驚くと思う。
大きな決断だったけれど、それは確かに「前向きになれた証」でもある。

初診の頃の自分は、無気力で、食欲もなく、
シャワーすら三日浴びられなかった。
精神を病むと、本当に何もできなくなる。
あの頃から比べれば、今の自分はまるで別人だ。

新しい車があれば、新しい景色を自分の力で見に行ける。
いつか、生の夜空を見に行きたい。
プラネタリウムではなく、風の匂いのする本物の夜空を。

導き星のアルデバラン。
冬の大三角のシリウスとプロキオン。
その光を、自分の目で確かめに行く日を思い描いている。

未来へ踏み出す足音が、ようやく自分の中に戻ってきた。
その歩みの背景には、
あの人の存在が灯してくれた光もある。


今はまだ、空には分厚い雲がかかっている。
でも、夜には晴れるらしい。
診療が終わる頃――おそらく18時を過ぎる頃には、
空も心も少し軽くなっていてほしい。

天気と心は、どこか似ている。
晴れたり曇ったり、時には嵐にもなる。
でも最近は、その変化を少し距離を置いて見つめられるようになった。

だからひとつ、小さなジンクスを作った。

「天気が晴れたら、通院が終わる」

そんな願いを込めて、今日の空を見上げている。


心が回復してきた今、次は身体を取り戻す番だ。
細くなった腕を見るたびに、悔しさと情けなさが胸に刺さる。
だからこそ、決めた。

6月までに、自分を守れる身体をつくる。

その月を区切りにしたのには理由がある。
6月には、胃の検査と東京ビッグサイトでの出展という、
自分にとって大きなふたつの出来事が待っている。
心だけでなく、身体も整えて迎えたいと思えるほどの“節目”だ。

ジムのプログラムにシャドーボクシングがあった。
近いうちに挑戦してみたい。
食事量はまだ増やせないけれど、体幹やインナーマッスルを鍛えることならできる。
プランクもストレッチも、少しずつ積み重ねていく。

意識を高く保たなければ、自分も、そして大切な人も守れない。
心を整え、身体をつくり、また少し先の景色を見に行く。
いつか見上げる夜空の下で、今日のこの一歩を思い出せたらいい。

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