名もない星図に

仕事

普段は外回りが中心で、トラックを運転して走り回る日々。
そんな自分が、今日は朝から工場で大量の梱包作業に向き合っていた。
大量の注文があり、人が足りなかったからだ。
とはいえ、慌てるほどではなく、落ち着いて手を動かせる状況だった。

どう詰めれば効率がいいか、どうすれば綺麗に収まるか。
小さな工夫を探りながら手を動かしていく。
「物作りの顔してるね」と工場の方に言われ、少し嬉しくなった。
工場にはラジオもユーセンもなく、聞こえるのは金属音と作業音だけ。

ひとつひとつ、均等に、丁寧に詰めていく。
その向こうには、製作した人の想いがあり、これから手に取る人の想いがある。
自分はその間をそっとつなぐ存在。
普段の仕事では見えない線が、今日の作業でははっきりと浮かび上がってくる。
その線が結ばれていく感覚は、どこか星座をつくる時間に似ていた。
点と点が手のひらの中で形になっていく。
誰かに見せるためではなく、自分の中に残る星図として。
名前をつける必要はないけれど、いつか形を持つ日が来るのかもしれない。

揺れながらでも、歩幅が小さくても、前に進めばそれでいい。
そう思えるのは、心に灯る小さな光のおかげかもしれない。
そばでやわらかく灯る光だ。
その存在があるだけで、進む方向が自然と見えてくる。

まだ万全とは言えないけれど、少しずつ整ってきている。
無理をしない、でも止まらない。
そんな“ぼちぼち”の歩みが、今日の作業にも滲んでいた。

梱包したプレートを並べると、鏡のように見えた。
そこに映った自分の表情は、まだ少し固い。
でも、それでいい。
それが“今の自分”なんだと思う。
いつか自然にほぐれる日が来るはずだから。

急がず、止まらず、今日を積み重ねていく。
星座の線のように、日々の点が未来につながっていく。
昨日の私も今日の私も未来へ繋げる記録。
そんな午前の仕事。

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