大切なあの人から勧めてもらった曲。
あの人が大好きな曲。
尾崎豊さんの「僕が僕であるために」
今日一日、営業先へ向かう道のりで、ずっとこの曲を聴いていた。
スマホのバッテリーが減っていることにも気づかないほど、何度も繰り返していた。
「僕が僕であるために勝ち続ける」
この言葉は、自分に負けないこと。
弱さや迷いに流されず、自分の足で立とうとする姿勢。
これは初めて聴いた昨日から、自然と理解できていた。
でも、
「君が君であるために勝ち続ける」
この部分だけは、ずっと掴めないままだった。
今日、何度も聴き返すうちに、
胸の奥でひとつの答えがゆっくり形になった。
“君もまた、自分の足で立つために、自分自身と向き合っている”
そんな意味なんじゃないかと。
誰かのために勝つのでもなく、
誰かに勝つのでもなく、
その人自身が、その人の人生を歩くために続けている向き合い。
そう考えたとき、
あの人がこの曲を僕に教えてくれた気持ちが、少しだけわかった気がした。
あの人は、自分よりも他人を大切にできる人だ。
誰かの未来を思い、誰かの痛みに寄り添うことを、当たり前のように選べる人だ。
その優しさを、僕はこれまで何度も受け取ってきた。
昨日、あの人がピンクの洋服を選んでくれたことも、きっと偶然ではない。
僕がかつてピンクという色に救われたことを覚えていて、その記憶にそっと寄り添うように、あの人は自分の色を決めてくれたのだと思った。
そのさりげない行為に、あの人の優しさの深さをまたひとつ知った。
そして、そんな優しさを向けてもらえる自分でありたいと、静かに思った。
あの人は前に進もうとしている。
彼も前に進もうとしている。
そして僕も、僕なりに前に進みたいと思っている。
もし、あの人と彼が選ぶ道が、
僕が一歩退くことで整うのなら、
それもひとつの選択なのかもしれない。
あの人を傷つけたくない。
これ以上、あの人に痛い思いをしてほしくない。
幸せでいてほしい。
そして、あの人には“好き”を追いかけていてほしい。
これは紛れもない本心だ。
事実、この文を書いている今も、
あの人の笑顔を想いながら、涙をこぼしつつ筆を進めている。
ただ、昨日どうしても聞けなかったことがある。
まだ揺れている部分がある。
昨日、あの人から聞いた。
昔お世話になった先輩が、あの人に向けて
「文字よりも言葉にした方が伝わる」と話してくれたことを。
その言葉が、僕の胸にもまっすぐ届いた。
だからこそ、僕も言葉で伝えたいと思った。
僕にも、他人には聞かれたくないけれど、
どうしてもあの人にだけ聞きたいことがある。
そして、あの人が歌を通して気持ちを届けてくれたように、
僕も、自分の心の声を歌に乗せて伝えたいと思っている。
坂井泉水さんのように、
言葉だけでは届かない想いを、
静かに、まっすぐに届けたい。
だから、
お互いが心の声を出しても大丈夫な場所で、
もう一度だけ話がしたい。
あの人の人生はあの人のもの。
彼の人生も、僕の人生も、それぞれに続いていく。
だからこそ、
全員が納得できる温度でいたい。
そのために、
僕は僕であるために、今日も自分と向き合っている。

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