病と笑いの力

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一度自分を拒絶した人間に、神様は厳しい。新しい挑戦といっても、こんな重い現実簡単に受け入れられるものではない。こんな理不尽なことない。

医師から告げられた。ほぼ確定。目の前がまっくらになった。ゲームで何度も見たセリフが、まさか現実に降りてくるとは思わなかった。

笑うことは本当に大事だ。今も大切なあの人はよく笑う人だった。体調を崩して休むこともほとんどなかった。笑いの力はあると思う。けれど私は今も笑えていない。無表情。笑いを失った過去が、心の細胞を沈黙させ、体の細胞までも働きを止めてしまったのだと、そんな思いがよぎる。

映画『はたらく細胞』を映画館で観た。

あの頃は、まさか自分がこんなことになるなんて思ってもみなかった。スクリーンの中で細胞たちが戦う姿を、ただ物語として楽しんでいた。けれど今は、その戦いが自分の体の中で起きているのだと思うと、笑いの意味も命の意味もまるで違って見える。仲里依紗さんが演じたNK細胞。NK細胞は「ナチュラルキラー細胞」の略で、がん細胞やウイルス感染細胞を単独で攻撃する免疫細胞だ。笑顔を忘れたことで、本来なら体を守るはずの力が弱まってしまったのかもしれない。映画では芦田愛菜さんが演じた少女が、彼氏や父親の笑いによって細胞を蘇らせた場面を思い出すと、笑いには命を呼び戻す力があると信じたくなる。

ブログを書いている途中でマクドから通知が届いた。世の中にはもっともっと不摂生な人がいるのに、なんで自分なんだ。理不尽さに胸が締めつけられる。他の人がなるべきなんて思ってない。ただ、どうしてここまで神様は厳しいのと問いたくなる。

いつ書けなくなるかわからないからこそ、今を残す。昨日の私も今日の私も、未来へ繋げる記録として。

今日はどんな夢をみるんだろうか。悪夢はもう見たくない。せめて夢の中だけでも、大切なあの人の笑顔に会いたい。

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