陽だまりのエール

外は雲ひとつない青空。
しかし、僕の体調はあいにくのインフルエンザだ。
布団の中で丸まりながら、ただ静かに時間が過ぎるのを待っていた。

本来なら今頃、僕は岐阜の空の下にいたはずだった。
かつて、言葉を失うほど美しい青い流れ星を見た、あの場所へ。

病魔に足止めを食らい、自室の天井を見上げるだけの時間。
けれど、そんな閉ざされた世界に一筋の光が差し込んだ。

その瞬間、視界がパッと開けたように明るくなった。
大切なあの人から届いた、春の陽だまりのような言葉たち。
その茶目っ気たっぷりの響きに、強張っていた体の芯がふっと解けていくのがわかった。

38度の熱があるはずなのに、気分だけは最高標高8,848メートル。
可愛い言葉を添えて心配し、真っ直ぐに応援してくれるその優しさに、
僕の免疫細胞は今、過去最大級の確変状態に入っている。

このエベレスト級の多幸感を、熱が冷めないうちに書き留めておこうと思った。

外に出られない僕を、あの人のペースで気遣ってくれる温かさ。
その言葉を受け取った瞬間、僕の部屋の窓から見える空も、
あの人が見ている東の空と地続きになった。

今回のインフルエンザは、僕に止まることを強いた。
けれど、それは決して後退ではない。

布団の中で静かに目を閉じると、あの時流れた青い光が、今でも瞼の裏に鮮やかに蘇る。
あの地なら、今の僕が見たい星がきっと見えるはずだった。

見られなかった星の代わりに、僕は手元にある未来を調べた。
今朝話していた、資格のこと。
玉掛け、そしてクレーンの試験会場。
その場所が岐阜県だと知った時、不思議な縁を感じずにはいられなかった。

かつて青い流れ星を見上げたあの場所へ、僕はまた戻る。
次はただ星を眺めるためだけではなく、新しい自分の一歩を踏み出すために。

今はまだ、5キロの距離を走ることは叶わない。
けれど、体が回復したら、またゆっくりと走り出そうと思う。
速くなくていい。ただ、前へ。

あの人が頑張れと背中を押してくれたこの体で、一歩ずつ地面を噛み締めたい。
お大事にという祈りのような言葉が、今の僕をそっと包んでくれる。

だからこそ、今は焦らず、この静かな時間を味方につけよう。

枕元では、オペラ座の怪人を流している。
もう5回目になるだろうか。
僕が目指すファントム。
彼を北極星のような指針にして、自分自身を高めていきたい。
もっと強く、しなやかな心と体に。

次に岐阜の空を見上げる時、僕はどんな自分になっているだろうか。
まずは、今日を乗り越えた自分を褒めてあげよう。

あの人の優しさに守られながら、深く、深く眠りにつく。

おやすみなさい。
안녕히 주무세요

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