膝を抱え、三角座りをして部屋に一人ぼっとしていた。
穏やかな午後の始まりだったはずなのに。
読書と睡眠に逃げ込もうとしても、ページをめくる指が止まり、まどろみの中でさえあの人を探していた。何をしていても、意識のどこかであの人を追いかけてしまう。時間は無情に過ぎていった。
日課の腕立て伏せとプランクも、今日はお休みした。
ウォーキングをして、図書館へ寄り、本を読んで、眠る。それだけで僕の心は精一杯だったのだ。シャワーを浴びる気力さえ湧かないまま迎えた夜は、ひどく静かで、少しだけ寂しい。重たい思考を止めたくて、睡眠薬を一錠多めに飲んだ。
暗闇の中でゆっくりと深呼吸を繰り返すと、少しずつ心が落ち着いていくのを感じる。
「明日は、今日できなかったことを一つだけ、やってみよう」
薬の力を借りてでも、今はただ、穏やかな眠りが必要なんだ。重たくなっていく瞼の裏で、明日こそは自分を少しだけ動かせますようにと、静かに願う。
今夜はこのまま、深い眠りに落ちていこうと思う。


コメント