今朝、あの人からそっと小さなリアクションが返ってきた。冷えの残る朝に、じんわりと温度をくれた。
今は句読点だけで返してしまうけれど、本当は可愛い顔文字で応えたいくらい嬉しかった。
あの人が、ほんの一瞬でも僕の言葉に触れてくれた。
その事実だけで、今日を始める力が湧いてくる。
しばらく既読がつかなかった理由を、あの人は静かに教えてくれた。
それは僕の想像とは違って、あの人の中で決めていた期間があったからだと。
胸の奥に積もっていた不安が、ふっとほどけていくのを感じた。
いま、体調を崩していると聞いて、とても心配になった。長い時間、電話に付き合わせてしまったことを思い返すと、心配と申し訳なさが入り混じる。
無理をしてほしくない。
どうかあの人の身体が少しでも楽でありますように。
朝のミーティングで、社長から来年のプロジェクトについて共有があった。
来年6月10日から12日の3日間、東京ビッグサイトへの出展が正式に決定した。
インテリアブースの主軸は建築金物で、会社全体として挑む大きな取り組みになる。
必ず成功させたい。
6月には検査もある。不安と希望が重なる月になるだろう。
それでも、僕は恐れない。
今の食べ方を続けていけば、体はきっと応えてくれる。
牛歩でいいから進んでいく。
ゆっくりでも、自分の歩幅で進むことには意味がある。
静かに歩み続ける牽牛、彦星の姿を重ねて、牛を引く逞しさと、ゆっくり前へ進む心の強さ。離れていても、それぞれの場所で歩みを止めない強さ。
そんな物語を思い出すだけで、今日の一歩が少しだけ優しくなる。
手術を乗り越えただけじゃない。
今日のこの小さな光は、あの人のおかげで灯ったものだと、静かに感謝している。
誰かを照らそうと無理をしなくてもいい。
今はまだ、ただ自分の中でやわらかく揺れているだけで、十分に力になる。
そう思えることが、今の僕には心地いい。


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