減薬、そして復職への一歩

仕事

今日はメンタルクリニックの診察日だった。

待合室はいつになく混み合っており、診察室に呼ばれるまで2時間ほどかかった。この長い待ち時間は、正直言って今の僕には少し堪える。不意に訪れる不安に備えて、頓服薬を処方してもらいたいという思いが頭をよぎった。

ようやく回ってきた診察では、主治医に近況を伝えた。

睡眠もしっかり取れているし、食事もおいしく食べられていること。生活のリズムが整ってきたことを報告すると、先生からは「薬の量を少しずつ減らしていく方向にしましょう」という言葉をもらえた。着実に前へ進んでいる実感が湧き、胸の奥が少し軽くなった。

診察を終え、その足で会社の役員へ連絡を入れた。

自分の意志をはっきりと伝えるためだ。

• 5月1日から復職したいこと。

• これまでの営業職ではなく、製造部へ転向して現場で働きたいこと。

今の自分に何ができるのか、どう会社に貢献していきたいのかを伝えた結果、4月27日に一度会って話をすることになった。新しい環境への挑戦には緊張も伴うが、不思議と「やってみよう」という前向きな気持ちが勝っている。心の回復が、すぐそこまで来ているのを感じる。

ふと、あの人のことを考える。

大切な人の声は、もちろんいつだって聞きたい。けれど、今は不思議と寂しさを感じない。たとえ言葉を交わしていなくても、心で深く繋がっているという確信があるからだろう。

僕がここまで回復できたのは、間違いなくあの人のおかげだ。

暗いトンネルの中にいたような時期も、あの人の存在が僕を支え、光の差す方へと導いてくれた。その支えがなければ、今の僕はきっとここにいない。

今はただ、純粋に願っている。

あの人が、いつも笑顔でいてくれることを。

あの人が笑っていれば、僕もまた、自然と笑顔になれる気がするから。

少しずつ、けれど確実に。

僕は僕の足で、新しい日常を歩み始めていこうと思う。

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